エンジニアとしてベンチャー企業でチャレンジ!

タイプ別、ベンチャー企業の風土

大企業からのスピンアウト

大企業の出身者が立ち上げたベンチャー企業です。大手企業でさまざまなビジネスに触れており、新規ビジネスを思い立ち起業することが大半です。経営陣は、コンサルティングや金融に詳しく、専門スキルを持った優秀な人が集まっています。出身企業の文化をベースにした企業風土があり、必要な人材は知り合いからヘッドハントしてくるケースが多いようです。人脈も豊富で、経営、財務、営業など優秀な人材を獲得しています。採用するのは即戦力の人材で、転職者を歓迎して迎え入れることが多いようです。逆に育てるのに時間がかかる新卒採用はあまり力を入れていないイメージです。創業者は、経営に関わっていたり、コンサルティングをしていた経験が多いですが、実際に経営したり事業を動かしていたという人はあまり多くないというデータもあります。

学生ベンチャー

学生時代の仲間と起業して成長してきたベンチャー企業です。就職を選ばずやりたいことをやってきた熱い思いを持つ経営陣が多いといった特徴があります。何かを成し遂げたいという熱い思いで起業しているケースがほとんどです。ただ、就職経験がなかったり学生サークルの延長のような雰囲気がある場合も少なくありません。創業者の思いに共感できれば同じ熱量で一緒に働いていく面白さがあります。社員同士の仲がよく、人間関係が密なことが多いでしょう。一般企業に比べて人材の一様性が高いのも特徴です。

職人ベンチャー

技術分野を極めた人が、技術革新によって事業を展開したいと立ち上げたベンチャー企業です。例えば、大手メーカーでエンジニアをしていた人が、「もっと研究に没頭したい」と、これまで携わった技術に可能性を感じて起業することが多いようです。収益よりも世の中をよくしたいとか、技術で社会貢献したいという思いが強いケースもあります。社員同士や取引先など、人との関わりよりも個々の研究や開発に重点を置き、時間を費やしている傾向があります。技術革新を起こしたり、社会や日常生活が技術によって変化したり、エンジニアとしても夢を実現させることにやりがいを感じる人が集まっています。
上記のように、ベンチャー企業の風土を3つに分類しましたが、共通しているのはスピード感があるということです。会社として利益を上げることは大前提ですが、上場して早く収益を上げることを重視するのか、サービスや製品、技術を確実に育てることを重視するのか、ビジネスモデルによって企業風土は異なるでしょう。