創業から間もないベンチャー企業では、人材の確保が追い付いておらず副業でも構わず人材を募集していることが少なくありません。規模は小さいかもしれませんが、ユニークなビジネスを展開していたり、大企業では経験できないこともあるかもしれません。ちなみに、副業でのフリーランス向け案件の相場としては、月額20~80万円とピンキリのようです。副業ですから、週に2~3日から参加できる案件もたくさんあります。社員が少ないベンチャー企業では重要なポジションを任されることも少なくありません。そのため、相場は通常よりも高い傾向にあります。
慢性的な人材不足から、ベンチャー企業では副業してくれる人材に注目が集まっています。教育が必要な新人よりも経験豊富で即戦力になる人材がベンチャー企業では求められる傾向にあります。ただ、採用に関する体制やかけられるコストも限られているため、比較的簡単にスキルのある人材に働いてもらうことができる副業人材が注目されているのです。副業する側としてもやりがいのある仕事ができたり、スキルアップにつながる仕事ができたりといったメリットがあります。
副業にはさまざまなメリットがありますが、本業と両立するのは簡単ではありません。ベンチャー企業では、自らを律しながら業務を遂行しなければなりません。そのためには、副業を始める前に、副業することによって何を得たいのかといった目的をはっきりさせる必要があります。ゴールが明確になっていれば有意義に副業ができるでしょう。また、業務範囲を明確にしておくことも大切です。ベンチャー企業でも、プロパーとして雇用するのが一般的であって、副業での雇用はイレギュラーなものです。プロパー社員と副業人材では求められるミッションが異なります。副業では短期間で最大限の成果を残すことが重要です。そのためには、業務以外で時間を割かれないように、やらなくてもいいことは断らなければなりません。契約外の業務対応は別料金とするといった文言を契約書に追加しておくことも検討しましょう。
最後に、参加するベンチャー企業の経営状況にも注意しておきましょう。ベンチャー企業は経営が不安定なので、ある日突然倒産してしまうリスクがあることを知っておきましょう。逆に、ベンチャー企業は将来化ける可能性もあります。会社が大きくなったら正社員として雇用してもらえる可能性もあるので、もし、長期的に働くことになっても企業文化や雰囲気など、自分と合っているかは確認しておきましょう。