ベンチャー企業の定義は?と聞かれたら、正しく説明できますか?なんとなく漠然としたイメージはあるものの、案外きちんとした説明はできない人が多いと思います。エンジニアとしてベンチャー企業の求人探しをする前に、まずはベンチャー企業というものについて概要を理解しておきましょう。ベンチャー企業の定義、ベンチャー企業が多い業界、タイプ別に見るベンチャー企業の風土、ベンチャー企業に向いている人のタイプなどを解説します。
「ベンチャー企業」と聞いてどのような企業をイメージするでしょうか。実は「ベンチャー企業」に明確な定義はなく、設立年数や従業員数などの縛りもありません。規模は数人単位から中小企業くらいが多いですが、いわゆるメガベンチャーと呼ばれる大規模なベンチャー企業も存在します。また、よく「ベンチャー企業」と「スタートアップ企業」は混同されますが、共通点がいくつかあるもののイコールではありません。
エンジニアの方はベンチャー企業といえばIT系企業を連想するかもしれませんが、IT業界に限らずさまざまな業界でベンチャー企業が活躍しています。ベンチャー企業は新規性が武器となるため、必然的にIT業界や医療業界の創薬分野など、技術革新が著しい成長業界に多くなりますが、逆に法規制が厳しく古い商慣習が固まっている業界もベンチャー企業が入りやすく、既存の習わしにとらわれずに新たなビジネスを展開するベンチャー企業が存在感を示しています。
ベンチャー企業にもさまざまなタイプがありますが、企業の成り立ちや特徴から見ると大きく3つのタイプに分けられます。1つは、大手企業出身者など経営のプロが立ち上げたベンチャー企業で、この場合は経営者の出身企業の組織文化が引き継がれることが多いようです。2つ目は学生時代に仲間と起業した学生ベンチャータイプで、思いや情熱、仲間意識などが強い傾向です。そして3つ目は研究技術開発に特化した専門家タイプの職人系ベンチャーです。
エンジニアにとって、新規性のある技術や事業を展開するITベンチャー企業は魅力的に見えるかもしれません。しかし、ベンチャー企業で働くのには向いている人と向いていない人がいます。ベンチャー企業に向いている人の特徴を紹介しますので、自分自身の適性をチェックしてみてください。企業自体がチャレンジと成長の過程にいるため、働く人にも同様のチャレンジ精神と変化に対応する柔軟性を求められます。安定した環境を求めるなら大手や老舗企業がおすすめです。